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桜島:火山の状況に関する解説情報(第063号)

8月2日16時0分
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月29日から8月2日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が2回発生し、うち1回が爆発でした。29日16時46分に発生した爆発では、噴煙が火口縁上4400mまで上がりました。桜島で噴煙の高さが火口縁上4000m以上となったのは、2024年7月14日18時19分に同火口で発生した爆発(噴煙の高さ 火口縁上4500m)以来です。弾道を描いて飛散する大きな噴石は4合目(南岳山頂火口より約1400m)まで達しました。また、同火口では夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。
 
 31日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1900トン(前回7月24日、800トン)とやや多い状態でした。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。29日に噴火に伴う火山性微動が発生しました。
 
 GNSS連続観測では、桜島島内の一部の基線で2023年1月頃から山体膨張に伴うとみられるわずかな伸びが認められていましたが、同年4月頃から停滞しています。また、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線では、長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、今後噴火活動が再び活発化すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震  爆発
   7月29日        4回  1回
     30日        5回  0回
     31日        3回  0回
   8月 1日        1回  0回
      2日15時まで   3回  0回

南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

火山の状況に関する解説情報(詳細)
https://www.jma.go.jp/jp/volcano/info.html

  • 등록일 : 2024/08/02
  • 게재일 : 2024/08/02
  • 변경일 : 2024/08/02
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