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福岡管区気象台
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
阿蘇山では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は多い状態となり、GNSS連続観測では、2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められています。火山活動の高まりが認められることから、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。
本日(23日)実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり2000トンと多い状態でした。
GNSS連続観測では、2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められており、深部のマグマだまりへのマグマの蓄積が進行しているものと考えられます。
本日の噴煙の状況は雲のため不明です。19日から夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しています。
中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振幅は、約0.8マイクロメートル毎秒で特段の変化はありません。火山性地震は少なく、孤立型微動は多い状態です。
阿蘇山では、火山活動の高まりが認められることから、本日(23日)15時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。
中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。
中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
火山の状況に関する解説情報(詳細)
https://www.jma.go.jp/jp/volcano/info.html